避妊・去勢手術は、女の子は卵巣と子宮を摘出、男の子は睾丸を摘出します。昔は子犬・子猫が生まれないように行われてきた手術ですが、近年、犬・猫の病気の予防の目的が大きくなってきました。子犬・子猫を生ませるつもりがない、または野良猫を増やさないため、避妊・去勢手術を一考ください。
全身麻酔下での手術ですので、動物の体には負担がかかりますので、簡単に手術の決断が出来ないこともあるでしょう。術前のご相談も最近は多くなっております。ご来院の上、ご相談ください。
犬・猫共に、生後6カ月から手術を受けていただけます。早期の避妊・去勢手術で、生後3~5か月で手術をする報告・論文が最近になってその安全性をうたっていますが、特に事情が無い限り、当院では6カ月としています。それ以外では特に健康上、異常がなければ何歳でも手術は可能です。
去勢手術では5分程度、避妊手術では15分~20分程度です。その前後に麻酔をかけることと、麻酔を覚ます時間がありますので、トータルで、15分~40分程度です。
人と同じく、突然麻酔をかけて手術というわけにはいきませんので、予約が必要です。基本的には血液等の検査を受けていただき、健康上の問題が無いかCHECKして良好と判断された場合に手術が行われます。手術当日は終日絶食・絶水をお願いたします。次の日から食事は普通どおり摂る事が出来ます。
当院では若い健康な犬・猫の場合は当日中に退院できるようにしております。高齢の場合や、麻酔の覚醒が遅い場合、他の疾患がある場合、またお仕事の事情で当日退院できない場合などは、数日の入院の可能です。ご相談ください。
手術中は全身麻酔下にて全身状態を、心電、血圧、酸素分圧等モニターして行いますので、痛みは感じません。しかし多くの飼い主様の心配は術後のことが心配だと思います。上で述べました通り、当日の退院・帰宅が出来るくらい術後は普通にしていることがほとんどです。もちろん痛みを抑えるお薬が必要な場合もあると思いますが、特殊な場合と考えてください。
手術料金は直接お尋ねください。当院では、どのような手術も院長が執刀をいたします。動物病院の料金は自由診療なので、それぞれの病院で料金が違います。安いといわれることもありますし、どっかより高いといわれることもあります。詳しくは病院までご相談ください。